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【2026年版】VTuber切り抜きの著作権ガイド|ホロライブ・にじさんじの規約と申請方法

VTuber切り抜き著作権ガイドラインホロライブにじさんじ申請
【2026年版】VTuber切り抜きの著作権ガイド|ホロライブ・にじさんじの規約と申請方法
目次

この記事は、AIハイライト検出ツール「KIRARI」の開発チームが執筆しています。各事務所の公式ガイドラインを一次情報として確認し、切り抜きに関する著作権の基本から実務上の注意点までをまとめました。

2022年、いわゆる「ファスト映画」裁判で5億円の損害賠償命令が下されました。映画を10分程度に要約してナレーション付きで投稿していた投稿者に対する、東京地裁の判決です。

「切り抜き動画もファスト映画と同じなのか?」。この判決以降、切り抜き界隈でもこの疑問が繰り返し出るようになりました。VTuber切り抜きとファスト映画は法的な位置づけが異なりますが、やり方を間違えれば著作権侵害になる可能性は確実にあります。

この記事では、切り抜き動画の著作権の基本、「引用」との違い、事務所ごとのガイドラインの違い、許可の取り方、そして違法になるケースとならないケースをまとめました。

切り抜き動画と著作権 — 基本の法的フレームワーク

VTuberの配信は「著作物」

まず前提として、VTuberの配信は著作権法で保護される著作物です。トーク、ゲーム実況、歌唱 — すべて創作的な表現であり、著作権が発生します。

切り抜き動画を作るということは、他人の著作物を使うということ。著作権者(VTuber本人や所属事務所)の許可がなければ、原則として著作権侵害です。

切り抜きに関係する著作権の種類

権利の種類内容切り抜きとの関係
複製権著作物をコピーする権利配信をダウンロード・録画する行為
翻案権著作物を改変して新しい著作物を作る権利配信をカット・再編集する行為
公衆送信権著作物をインターネット上で公開する権利切り抜き動画をYouTubeに投稿する行為
同一性保持権著作物を意に反して改変されない権利文脈を歪める切り取り方をした場合

つまり、切り抜き動画を作って投稿するだけで、少なくとも3つの権利に関わっています。これが「原則として許可が必要」な理由です。

「引用」として認められないのか?

「著作権法32条の『引用』に該当すれば、許可なしでも合法では?」という疑問を持つ人は多いです。結論として、一般的な切り抜き動画は「引用」には該当しません。

著作権法上の引用が認められるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

  1. 主従関係 — 自分の著作物が「主」で、引用部分が「従」であること
  2. 明瞭区分性 — 引用部分と自分のコンテンツが明確に区別できること
  3. 必然性 — 引用する必然的な理由があること(批評、研究、報道など)
  4. 出所の明示 — 引用元を明記していること
  5. 改変の禁止 — 引用部分を改変していないこと

切り抜き動画は、元の配信映像が動画の大部分を占めます。自分で作った要素(字幕、テロップ、SE)はあくまで補助的なもので、「主従関係」が逆転しています。また、配信をカット・再編集する時点で「改変の禁止」にも抵触します。

つまり、切り抜き動画が合法である根拠は「引用」ではなく、「権利者(事務所)がガイドラインで許可している」という点にあります。ガイドラインが存在しないVTuberの切り抜きは、法的にはグレーではなく原則アウトです。

ファスト映画との違い

ファスト映画と切り抜き動画の最大の違いは、権利者の態度です。

ファスト映画VTuber切り抜き
権利者の態度映画会社は明確に禁止多くの事務所がガイドラインで許可
ガイドラインの有無なし(無断利用)事務所ごとに公式ルールが存在
権利者への影響映画の視聴代替(売上を奪う)VTuberの認知拡大に貢献(共存関係)
法的根拠複製権・翻案権・公衆送信権の侵害ガイドラインによる条件付き許諾

VTuber業界では、切り抜き動画がVTuberの認知拡大・新規ファン獲得につながるという認識が広まっています。だからこそ多くの事務所がガイドラインを設け、一定のルールのもとで切り抜きを許可しています。

ただし注意すべき点が2つあります。まず、ガイドラインは契約書ではなく、事務所側が一方的に出している「許可の宣言」です。条件は事務所の判断でいつでも変更・撤回される可能性があります。次に、ガイドラインの条件を逸脱すれば、許諾は成立せず著作権侵害となります。

Warning

この記事は著作権に関する一般的な解説です。法的な判断が必要な場合は、弁護士や行政書士に相談してください。各事務所のガイドラインは予告なく変更されることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

VTuber事務所別の切り抜きルール比較 — にじさんじ登録制・ホロライブガイドライン準拠・ぶいすぽ申請制・個人VTuberは本人確認

事務所別ガイドライン比較 — 2026年最新版

各事務所の公式ガイドラインを確認し、切り抜きに関連する項目を比較表にしました。

主要事務所の切り抜きルール一覧

事務所切り抜き収益化登録・申請最終更新
にじさんじ(ANYCOLOR)OK個人の趣味範囲で可事前登録制2025年5月23日
ホロライブ(カバー)OK個人のファン活動として可登録推奨2025年8月20日
ぶいすぽっ!(Brave group)条件付きOK要確認事前申請制
Re:AcTOK登録不要
774inc.OK登録不要
個人VTuber個人による個人による本人に確認
Point

事務所によって「OK」の意味が異なります。にじさんじは「登録してからOK」、ホロライブは「二次創作ガイドラインに準拠すればOK」、ぶいすぽは「申請して許可をもらったらOK」です。「切り抜きOK」という情報だけで始めると、知らないうちに規約違反になる可能性があります。

にじさんじ — 事前登録制(2025年5月〜)

にじさんじ(ANYCOLOR株式会社)は2025年5月23日のガイドライン改定で、切り抜きチャンネルの事前登録制を導入しました。

主なルール:

  • 切り抜き動画を投稿する前に、公式の登録フォームから申請が必要
  • 個人の趣味の範囲での活動であること(法人は不可)
  • 元動画のタイトルとURLを概要欄に記載すること
  • メンバーシップ限定コンテンツの切り抜きは禁止
  • Content IDへの自己登録は禁止
  • 登録せずに投稿した場合は規約違反となり、動画削除や法的措置の対象になりうる

にじさんじの切り抜きを始める場合は、動画を1本も投稿する前に登録フォームでの申請を完了させてください。

Tip

にじさんじの切り抜きガイドラインと登録フォームは公式サイト(event.nijisanji.jp/guidelines/clipping)で確認できます。ガイドラインの内容は定期的に更新されるので、既に登録済みの方も変更がないか確認することをおすすめします。

ホロライブ — 二次創作ガイドライン準拠

ホロライブ(カバー株式会社)は「二次創作ガイドライン」の中で切り抜きの条件を定めています。2025年8月20日に更新されました。

主なルール:

  • 個人のファン活動としての切り抜きは許可
  • 営利目的・法人による切り抜きは禁止
  • 個人の広告収益(YouTube AdSense等)は営利目的とはみなされない
  • メンバーシップ限定コンテンツの切り抜きは禁止
  • 元動画のタイトルとURLを概要欄に記載すること
  • Content IDへの自己登録は禁止
  • VTuberの名誉を傷つける使用は禁止

ホロライブは「営利目的禁止」と「個人のAdSense収益はOK」を明確に区別しています。切り抜きを副業として個人で行う分には問題ありませんが、法人名義で運営したり、企業案件として切り抜きを制作する場合は規約違反になります。

ぶいすぽっ! — 事前申請制

ぶいすぽっ!(Brave group株式会社)は事前の申請・許可が必要な制度を採用しています。

主なルール:

  • 切り抜きの投稿前に公式への問い合わせ・申請が必要
  • 歌枠(歌唱配信)の切り抜きは禁止
  • 配信終了後1時間以内の即時投稿は禁止
  • その他の条件は申請時に確認

ぶいすぽのVTuberを扱う場合は、まず公式に問い合わせて許可を得てから活動を始めてください。

Re:AcT / 774inc. — 比較的緩い条件

Re:AcTと774inc.は、事前登録や申請なしで切り抜きが可能です。

  • 個人の非営利活動としての切り抜きを許可
  • 広告収益(YouTube AdSense)は許可
  • メンバーシップ限定コンテンツの切り抜きは禁止
  • 元動画の情報を概要欄に記載すること

個人VTuberの場合

事務所に所属していない個人VTuberの場合、本人に直接確認するしかありません。

確認する方法:

  1. VTuber本人のYouTubeチャンネルの概要欄
  2. X(Twitter)のプロフィールや固定ポスト
  3. marshmallowやpeing等のQ&Aサービスでの過去回答
  4. 配信中に切り抜きについて言及しているか確認

明示的な許可がない場合は、切り抜きを控えるのが安全です。「禁止と言っていないからOK」という解釈は、著作権法上は通用しません。

全事務所に共通するルール

細部は事務所ごとに違いますが、共通して守るべきルールがあります。

絶対にやってはいけないこと

  1. メンバーシップ限定コンテンツの切り抜き — 有料コンテンツの無断公開は、どの事務所でも明確に禁止されています
  2. Content IDへの自己登録 — 切り抜き動画を自分の著作物としてContent IDに登録する行為は禁止です。元の著作権者の権利を侵害します
  3. VTuberの名誉を傷つける使用 — 発言の文脈を意図的に歪めたり、悪意のある編集をすること
  4. 第三者の権利侵害 — VTuberの映像だけでなく、BGM、ゲーム音声、楽曲など、動画に含まれる他の権利者のコンテンツにも注意が必要です

必ずやるべきこと

  1. 元動画の情報を記載する — タイトル、URL、チャンネル名を概要欄に明記
  2. ガイドラインへの準拠を表明する — 「本動画は〇〇のガイドラインに基づき制作しています」の一文を入れる
  3. ガイドラインの更新を定期的に確認する — 事務所のルールは予告なく変更されることがあります

切り抜き動画の許可の取り方 — 実践ガイド

事務所系VTuberの場合

事務所手順所要時間
にじさんじ公式ガイドラインページの登録フォームから申請即日〜数日
ホロライブ二次創作ガイドラインを読み、条件を満たして活動開始即日(申請不要)
ぶいすぽっ!公式サイトの問い合わせフォームから申請数日〜数週間
Re:AcT / 774inc.ガイドラインを読み、条件を満たして活動開始即日(申請不要)

個人VTuberの場合

個人VTuberに許可を取るときのポイント:

  1. X(Twitter)のDMで連絡する — 最も一般的な連絡手段です。簡潔に「切り抜き動画を作りたい」「収益化の予定はあるか/ないか」「どのような内容を想定しているか」を伝えましょう
  2. marshmallowやpeing を使う — DMが開放されていない場合の代替手段です
  3. 配信中にコメントで聞く — 直接確認できますが、配信の流れを遮らないように注意
  4. 許可を書面(スクリーンショット等)で残す — 口頭やチャットの許可でも有効ですが、後からトラブルになったときの証拠として残しておきましょう
Tip

許可を求めるDMの例文: 「はじめまして。〇〇さんの配信をいつも楽しく拝見しています。切り抜き動画を作成・投稿させていただきたいのですが、許可をいただけますでしょうか。元動画の情報は概要欄に必ず記載します。ご検討いただけると幸いです。」

複数事務所のVTuberを扱う場合

1つのチャンネルで複数事務所のVTuberを扱う場合、全ての事務所のガイドラインに準拠する必要があります。

例えば、にじさんじとホロライブの切り抜きを1つのチャンネルで投稿する場合:

  • にじさんじの事前登録が必要
  • ホロライブの二次創作ガイドラインにも準拠
  • 各動画の概要欄に、それぞれの事務所のガイドラインに基づく旨を記載

迷った場合は、最も厳しい条件に合わせるのが安全です。

切り抜き動画の著作権 NG例とOK例 — メンバー限定切り抜き・未登録投稿はNG、ガイドライン準拠・概要欄記載はOK

著作権侵害になるケース・ならないケース

違法になる可能性が高いケース

ケース理由リスク
メンバーシップ限定配信の切り抜き有料コンテンツの無断公開。全事務所が禁止動画削除、チャンネルBAN、法的措置
ガイドラインのない事務所のVTuberを無断で切り抜き著作権者の許諾がない状態での利用著作権侵害(複製権・翻案権・公衆送信権)
にじさんじの未登録状態での投稿登録制ガイドラインへの違反動画削除、法的措置の可能性
法人名義での切り抜き運営(ホロライブ)営利目的・法人利用の禁止に抵触ガイドライン違反、著作権クレーム
配信内容を捏造・歪曲した切り抜き同一性保持権の侵害、名誉毀損の可能性著作権侵害 + 名誉毀損
歌枠の切り抜き(楽曲部分)楽曲の著作権は別途JASRAC/NexTone管理。ぶいすぽは明確に禁止著作権クレーム、動画削除

ガイドライン準拠であれば問題ないケース

ケース条件
通常の公開配信の切り抜き各事務所のガイドラインに準拠していること
切り抜き動画での広告収益(AdSense)個人のファン活動の範囲であること(ホロライブ・にじさんじとも明記)
複数配信の素材を組み合わせたまとめ動画各配信の元動画情報を記載していること
字幕・テロップ・SE・演出を加えた切り抜き元の内容を歪曲していないこと

ゲーム実況の切り抜き — もう1つの著作権

VTuberの配信の多くはゲーム実況です。ゲーム実況の切り抜きには、VTuberの著作権に加えてゲーム会社の著作権も関わります。

「VTuberの事務所がOKでも、ゲーム会社がNGなら違法」という状況が実際にあります。

ゲーム会社実況・切り抜き注意点
任天堂個人は可(ガイドラインあり)ネタバレ配慮を推奨。法人は個別許諾が必要
カプコン個人は可(ガイドラインあり)動画の長さ制限がある作品も
フロム・ソフトウェア個人は可(ガイドラインあり)ストーリーのネタバレ範囲に制限あり
アトラス(ペルソナ等)配信可能範囲を作品ごとに指定「ここから先は配信禁止」のラインが明確

切り抜きに使うシーンがゲーム会社の配信ガイドラインの範囲内かどうか、VTuberの事務所とは別に確認する必要があります。特にストーリー重視のRPGやアドベンチャーゲームでは、ネタバレ部分の切り抜きがNGになるケースがあります。

その他のグレーゾーン

  • コラボ配信の切り抜き — 複数のVTuberが出演している場合、全員の所属事務所のガイドラインに準拠する必要があります
  • 切り抜きの二次利用 — 切り抜き動画をさらに別の動画で引用する行為。切り抜き編集者の著作権と元のVTuberの著作権の両方が関わります
Warning

グレーゾーンの判断は自己責任になります。迷ったときは「やらない」が最も安全な選択です。法的なリスクが気になる場合は、弁護士への相談を検討してください。

著作権トラブルの実例

ファスト映画事件(2022年 — 5億円賠償命令)

映画54作品を10分程度に要約してナレーション付きで投稿していた投稿者に対し、東京地裁が5億円の損害賠償を命じました(2022年11月17日判決、2023年8月に残る1名にも同額の判決)。損害額は、動画の総再生回数約1,000万回にレンタル相当額を乗じた約20億円のうち、一部請求として5億円が認定されています。

この事件が切り抜きに示唆すること:

  • 映画会社は要約動画を一切許可していなかった(ガイドライン自体が存在しない)
  • 「要約」であっても翻案権の侵害と認定された
  • ナレーションや独自の解説を加えていても「オリジナルの著作物」とは認められなかった
  • 広告収入は約700万円だったが、賠償額は5億円 — 権利者の損害が基準

VTuber切り抜きとの決定的な違いは「権利者がガイドラインで許可しているかどうか」。逆に言えば、ガイドラインの条件を逸脱した瞬間、このケースと同じ構造(無許諾の著作物利用)になります。

「がるぜん」収益化停止事例(2025年)

登録者10.8万人のホロライブ切り抜きチャンネル「がるぜん」がYouTubeから収益化を停止されました。これは著作権侵害ではなく、YouTubeの「繰り返しコンテンツ」ポリシーによるもの。事務所のガイドラインを守っていても、YouTube側の審査基準に引っかかる別のリスクがあるということです。

この問題の詳細と対策は「切り抜き動画の収益化完全ガイド」でまとめています。

YouTube著作権クレームと対処

切り抜き動画でよくある著作権クレームのパターン:

  1. Content IDによる自動検出 — 元の配信の音声や映像がContent IDに登録されている場合、自動でクレームが入ります。この場合、広告収益が権利者に配分されます
  2. 手動での著作権侵害報告 — 権利者(または事務所)が直接YouTubeに報告するケース。3回のストライクでチャンネルが削除されます
  3. 楽曲のクレーム — VTuberの映像ではなく、配信中に流れたBGMや歌唱した楽曲に対するクレーム
Point

Content IDのクレーム(著作権の申し立て)と著作権侵害の警告(ストライク)は別物です。クレームは広告収益が権利者に移るだけですが、ストライクはチャンネル削除につながります。クレームが入っても慌てず、内容を確認しましょう。

切り抜き動画の著作権チェックリスト — Step 1: ガイドライン確認、Step 2: 登録・申請、Step 3: 概要欄整備

著作権トラブルを防ぐチェックリスト

動画を投稿する前に確認してください。

投稿前チェックリスト

チェック項目確認内容
1. ガイドラインの確認対象VTuberの事務所が切り抜きを許可しているか。ガイドラインの最新版を確認したか
2. 登録・申請の完了にじさんじなら事前登録、ぶいすぽなら事前申請が完了しているか
3. メンバーシップ限定ではないか切り抜き元の配信がメンバーシップ限定コンテンツではないか
4. 概要欄の記載元動画のタイトル・URL・チャンネル名を記載しているか
5. ガイドライン準拠の表明「〇〇のガイドラインに基づき制作」の表記があるか
6. 内容の歪曲がないか元の発言の文脈を正確に伝えているか。悪意のある切り取り方をしていないか
7. 第三者の権利BGM、ゲーム音声、楽曲など、VTuber以外の権利者のコンテンツに問題はないか
8. 歌枠の確認歌唱シーンを含む場合、楽曲の著作権に問題はないか。ぶいすぽの場合は歌枠切り抜き禁止

概要欄テンプレート

そのままコピペして使えるテンプレートです。

[動画の内容説明 — 2〜3行]

▼ 元動画
タイトル: [元配信のタイトル]
URL: [元配信のURL]
チャンネル: [VTuberのチャンネル名]

▼ ガイドライン
本動画は[事務所名]の二次創作ガイドラインに基づき制作しています。
[ガイドラインのURL]

#VTuber #切り抜き #[VTuber名]

著作権を守りながら効率的に切り抜きを作る

ガイドラインの確認、概要欄の整備、元動画のクレジット記載。これらの手間は省けません。省いていいのは「それ以外」の制作工程です。

「探す時間」を減らして、著作権対応に余裕を持つ

切り抜き制作で最も時間がかかるのは「配信の中からハイライトを探す作業」。1時間の配信なら、ほぼ全編を見直す必要があります。

工程手作業AI活用
ハイライト探し1〜2時間数分(自動検出)
字幕作成1〜2時間数分(音声認識)
著作権対応(概要欄、クレジット)10分10分(省略不可)
編集・演出30分1〜2時間(じっくり)

AIでハイライト検出と字幕生成を自動化すれば、浮いた時間を「編集の質を上げる」ことと「著作権対応を丁寧にやる」ことに使えます。

Tip

KIRARIはVTuber配信のハイライトをAIが自動検出し、字幕付きの切り抜き素材を生成するツールです。チャット欄の盛り上がりも分析対象に含めているため、「リスナーが実際に反応した場所」をデータで把握できます。月3回まで無料で使えるので、まずは試してみてください。

AIツールの詳しい比較は「切り抜き動画をAIで自動作成する方法|おすすめツール5選」で解説しています。

VTuber切り抜きの著作権に関するよくある質問

ガイドラインが公開されている事務所のVTuberであれば、条件を守っている限り著作権侵害にはなりません。多くの事務所は個人のファン活動としての切り抜きを公式に許可しています。ただし、メンバーシップ限定コンテンツの切り抜きや、ガイドラインの条件を逸脱した利用は著作権侵害に該当します。ガイドラインのないVTuberの場合は、本人に直接許可を取る必要があります。

一般的な切り抜き動画は、著作権法32条の「引用」には該当しません。引用が認められるには「自分のコンテンツが主、引用が従」という主従関係が必要ですが、切り抜き動画は元の配信映像が大部分を占めるため、この要件を満たしません。切り抜きが合法である根拠は、引用ではなく「事務所がガイドラインで許可している」ことです。

ホロライブ、にじさんじともに、個人のファン活動の範囲であればYouTube AdSenseによる広告収益は認められています。ただし、ホロライブは法人や営利目的での利用を禁止しています。事務所ごとに条件が異なるので、該当するガイドラインを必ず確認してください。収益化の審査対策については「切り抜き動画の収益化完全ガイド」で詳しく解説しています。

にじさんじの公式サイト内にある切り抜きガイドラインページ(event.nijisanji.jp/guidelines/clipping)から登録フォームにアクセスできます。登録せずに投稿した場合は規約違反となるため、必ず事前に登録を完了させてください。

はい、ホロライブ(カバー株式会社)は事前申請制ではなく、二次創作ガイドラインへの準拠を条件に切り抜きを許可しています。ガイドラインを読んで条件を理解した上で、すぐに活動を始められます。ただし、登録フォームが用意されている場合は登録しておくことが推奨されています。

X(Twitter)のDMが最も一般的な連絡手段です。切り抜き動画を作りたい旨、収益化の予定、想定する内容を簡潔に伝えましょう。DMが開放されていない場合はmarshmallowやpeingなどのQ&Aサービス、または配信中のコメントで確認する方法もあります。許可をもらったらスクリーンショットで証拠を残しておくと安心です。

いいえ、切り抜き動画をContent IDに自己登録してはいけません。これは全ての事務所が禁止している行為です。Content IDは著作権者が自分のコンテンツを保護するための仕組みであり、切り抜き動画は元のVTuberの著作物を利用したものです。自己登録は権利者の権利を侵害する行為に該当します。

歌枠の切り抜きには注意が必要です。VTuberの映像に加えて、歌唱した楽曲の著作権(JASRAC/NexTone管理)が別途関わります。ぶいすぽっ!は歌枠の切り抜きを明確に禁止しています。他の事務所でも、楽曲部分にContent IDクレームが入る可能性が高いです。

まとめ — 「知らなかった」では済まされない時代

2025年以降、VTuber切り抜きの著作権まわりは大きく動きました。にじさんじの登録制導入、ホロライブのガイドライン更新、YouTubeの再利用コンテンツ規制の強化。「昔はOKだったから今もOK」とは限りません。

ポイントをまとめます。

  1. VTuberの配信は著作物。切り抜きは原則として許可が必要
  2. 事務所ごとにルールが異なる。にじさんじは登録制、ぶいすぽは申請制、ホロライブはガイドライン準拠
  3. 全事務所共通の禁止事項: メンバーシップ限定の切り抜き、Content IDの自己登録、名誉を傷つける利用
  4. 概要欄に元動画の情報とガイドライン準拠を必ず記載する
  5. ガイドラインは定期的に更新される。最新情報を確認する習慣を持つ

著作権を正しく理解し、ルールを守って活動すれば、切り抜きはVTuberファンにとっても、VTuber本人にとっても価値のある文化です。

切り抜き動画の始め方全般については「VTuber切り抜き動画の始め方 完全ガイド」で、字幕の付け方は「VTuber切り抜きの字幕の付け方 完全ガイド」で解説しています。

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AI切り抜きツール開発

VTuber切り抜きに特化したAIハイライト検出ツール「KIRARI」を開発・運営。数千本の配信データを分析してきた経験をもとに、切り抜き制作の効率化と品質向上に取り組んでいます。

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参考リンク

VTuber事務所ガイドライン(一次情報)

著作権関連

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